まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

フランス語クラスの愉快な仲間たち

9月から毎週土曜9時-17時で通ってるOFIIのフランス語クラスA2レベル、思ったよりあっという間に100時間が終わった。

週末に朝から晩まで言語クラスなんてきついなーと思ったけど、それが全然そうでもなかった。

それも、クラスの仲間たちのおかげ。いつも動物園みたいだと思うんだけど、みんなそれぞれ違って、マイペースで、キャラがたっている。

 

例えば、

複数の仕事を掛け持ちでやってるアフガニスタン出身の30代男子。フランス語がもうそこそこ話せるんだけど、ぼそぼそ喋りでまぁ聞き取れない。一見まじめだけど、クリケットの試合があるときはスマホでひたすらクリケット観戦。仕事に行かなきゃいけないと、早退の交渉は毎度のこと。

 

例えば、

南アフリカ出身の20代の男子。フランスにはラグビーをやりにエージェント経由で来ているプロ選手。週末だけはタバコ解禁らしく、休憩時間、ランチ時間、いつもタバコを吸っている。身なりはスポーツマンと言うかさっきまで寝てましたという感じの大学生。とてもいいやつ。英語で話せるので彼の存在は嬉しかった。

 

また例えば、

アゼルバイジャン出身の60代と思われるおじさん。この人はすごい。インストラクターの話を全く聞いていない。変なタイミングで急に席を立ち部屋を出ていく。なぜか絶対にコートを脱がない、斜め掛けにしたカバンもおろさない。言ってることもほぼほぼ分からないので、コミュニケーションが非常に難しい。けども笑顔が素敵でやさしい。

 

連絡用にクラスのWhatsAppがあるのだけど、金曜の夜~土曜朝は、体調悪い、頭痛い、と欠席連絡のメッセージが毎週絶対に1件はある。連絡せずに欠席する人も多い。いつの間にかドロップした人もけっこういて、参加人数は当初の半分くらいになった。

 

このクラスでは、フランス語は正直あまり多くを学んだと思わない。なぜかというと、フランス語レベルも教育レベルもほんとーーーうに様々で、さくさくとクラス運営ができないから。こんな多様な仲間たちとのクラスは初めてで、そういう意味ではとても勉強になった。

フランス語はペラペラ話せるのに読み書きがあまりできない人、
読み書きは得意だけど話せない人(←我ら外国人妻)、
そもそも非識字の人、
インストラクターの話を静かに聞けない人、
インストラクションを理解しない人、などなど。

 

そして、私ともう一人の外国人妻、ラグビー男子を除いてみんな移民。仕事の掛け持ち、夜勤、週末出勤、、そんな中でクラスにも来ている。契約のポジション、安給料、ボスが必ずしもいい人でなかったり、脆弱性をかかえながら頑張ってる。

OFIIのフランス語クラスでは、雇用やら健康やら住居やら、フランスで生活するのに必要な事柄を取り上げる。ただただ言語を学ぶんじゃないのが、なるほどだし、いいなと思った。

先週はA2の最終テストだったけど、みんなちゃんと合格したんかなぁ。