まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

結婚までの道のり③:手続きは日本で先にやるはずが

国際カップルが結婚するには、どちらかの国で婚姻手続きを行い、もう一方の国の在外公館へ報告する、という形になる。

先人たちのブログを読むと、どうやら日本での手続きの方がスムーズにいくらしい。日本のお役所は海外のそれよりチャキチャキ仕事をしてくれると。というわけで私らも日本で婚姻手続きをしようということに。

これが、やっぱりめんどくさい。

大まかな流れは、

①フランス大使館から婚姻要件具備証明書なるものを取得

婚姻要件具備証明書と婚姻届、他必要書類(市役所に確認)を持って居住地の市役所に提出

③東京のフランス大使館に報告的婚姻届けを提出

 

①のため、

①-1 戸籍謄本を取り寄せる(1通450円だったか)

②-2 アポスティーユを付けてもらうため外務省へ送付(無料)

①-3 外務省から戻ってきたらフランス大使館指定の機関に仏語訳を依頼

私は3件見積り問い合わせをして一番安かったアンスティチュ・フランセ東京に依頼(7,700円)。

①-4 そうしている間にフランスにいるパートナー側の必要書類も準備。こちら側はどれも簡単に取得できた。

①-5 必要書類一式をフランス大使館へ送付。婚姻要件具備証明書が届くのを待つ。

*いずれも+でレターパック・郵送費がかかる

婚姻要件具備証明書について申請方法が書いてある在日フランス大使館のページはフランス語のみ。日本にいる私が手続きもろもろしないといけないのに、日本語で情報がない。

*地方なのですべて郵送でできるのは、時間はかかるけれどもありがたかった。

私たちが書類取り寄せなど準備を始めたのは2020年9月末。婚姻要件具備証明書が送られてきたのは11月末。取得まで約2か月。

ようやく送られてきた婚姻要件具備証明書は、白黒のぺら紙一枚・・・。なんだか萎る。これに、「市役所への婚姻届け提出は必ずフランス人配偶者が行うこと。そうでない場合はフランス側で婚姻が無効になる」ということが書かれたメモが添付してある。

でも日本はコロナで外国人入国禁止中。

彼が大使館に問い合わせたところ証明書の有効期限は1年。

待てど暮らせど開国する様子はない日本。事情を話し何とか交渉できないかと厚生省の窓口に電話も数回かけた。が、そんなの上手いこといくわけもなく。結局彼が日本にこれないまま時間は流れ、証明書の有効期限が過ぎてしまった。

2021年夏、EUは制限していた外国人旅行者の渡航を解禁。いつ開くのか分からない日本での婚姻手続きは諦め、フランスですることになった。

コロナに振り回される、こういうカップルはきっとたくさんいたんだろう。