まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

ミートスライサーが神

フランス生活での悩み。

いくつかあるけど、そのうちの一つが、薄切り肉

フランスでは、薄切りとか、細切れとか、そういう肉がない。

それでもまぁなんとかやっていたけど、

いや、やっぱり薄切り肉が食べたい!!

もう、欲しいのレベルじゃなく絶対必要レベルだ。

 

ということで、ちょうどやってくるクリスマスのプレゼントに肉スライサーをお願いした。なんとも色気のないプレゼントだけど、いいじゃない。フランスで心豊かに暮らすためには肉スライサーが必要。

 

どれがいいのかと迷ったけど(オットが)、キッチンのスペースや使い勝手を考え、超シンプルな手動のミートスライサーを買った(オットが)。

これまた色気がないけど、ちゃんと切ってくれるのでよし。

塊肉を買ってきて、冷凍して、切る。肉巻きができるくらいの長さのあるスライスにするのは難しいんだけども、おおむね満足!これのおかげでレパートリーが広がり本当に嬉しい。

次なる悩みは、赤身至上主義のフランスでは、いい具合に脂のある牛肉がないこと。

 

TCFテストを受けてみた!

OFIIのA2クラス終了後、希望すれば1度だけ無料でTCFを受けることができる。

ということで、受けさせてもらってきた。

TCFとはまぁ要はフランス言検定テスト。スコアの有効期限は2年。メジャーなものにDELFというのがあるけど、これは資格で有効期限がないらしい。じゃあDELFの方がいいやんけと思うけど、ここで受けれるのはTCFのみ。

正直私は、この二つの用途も、必要性も、利便性も、まったく分かっていないので、無料で受けれるならぜひお願いします、というノリ。

TCFは、PC上で行うリスニング、リーティング(語意・文法、読解)、ライティング、+試験官を相手に行うスピーキングのテストがある。リスニングとリーディングはTV5MONDEのサイトで練習できる。選択式。

TCFのユニークなところは、難易度の違う問題が出され、その出来具合によっていまのレベルが測られるというところ。「A2検定を受け合否判断をする」というんではない。もしかしたらA1かもしれないし、A2、B1レベルもあったりするかもしれない。

さて、ぼちぼちオンラインで練習をして臨んだテスト当日。この日の朝は鹿一家が送り出してくれた。小さくて見えないか・・・。

小さなコンピュータールームで6人、イヤホンをしてまずはリスニングから。コンピューター上で、テストの構成や画面の見方、答え方、時間制限などの説明があったのち、スタート。プログラムは一度スタートするとどんどん勝手に進んでいく。

そう、時間制限があるので、分からない問題は選択肢のなかからテキトーに選んで次へ進む。問題はどんどん難しくなって、読解は後の方は読む量も増えるので、悩んでる時間はそんなにない。たしか、リスニング15分、リーティング20分だったかな。

ライティングは30分、3つのお題が出て、それについてタイプして作文をする。問題は、

「昨日のイベントどうだった?という友だちからのメールに返信しなさい」とか、
「今日の私の誕生会、あなたの弟も来る?弟どんな感じ?という友だちからのメールに、弟の参加有無、弟の特徴を描写して返信しなさい」とか、
「夏と冬、バカンスに出かけるならどっちがいい?街の雑誌に投稿する設定で意見を述べなさい」とか。

決められた文字数で書かないといけないのだけど、私は最後まで画面下に文字カウント機能があることに気が付かず、自分で数えていた…。

ちなみに問題はランダムでそれぞれ違い、隣と相談するということはできない。

ライティングまで終わると、みんないったん部屋の外へ。ここからは準に部屋に呼ばれ、スピーキングのテスト。ここでも3問課題が。最初は自己紹介、次はお店に行った設定で会話(こちらがお客役)、最後は自分の意見を述べる問題。各3分ほど。

1問目はあらかじめ練習しておいたらよし。
2問目は、何の店かにもよるけど、いつ開いてる?どう予約できる?いくらかかる?的などこでも使える質問を用意しておき、あとはアドリブ。
最後のが一番難しいわけだけども、私のときは「ラジオ、テレビ、新聞、情報を得るのにどれが好き?」という問題で、えーー知らんがな、と思って焦り、理論的に意見を述べるなんてことはまぁできず・・・ラジオもテレビもないし新聞も取ってないから情報はすべてインターネットと答え、あとは優しい試験官が投げかけてくれる助け舟の質問になんとか食らいつくという形で乗り越えた。いや、乗り越えてないけど、時間が終わった。

ライティングや録音されたスピーキングは、パリに送られて採点されたあと、数週間で結果が届くらしい。いまの人生になんの影響があるわけじゃないけど、やっぱりテストって緊張するもんだ!

人工授精2度目のトライ

2度目と言っても、1度目はアンタゴニスト注射していたにも関わらず排卵してしまったので人工授精はキャンセルになったのだった。

gouotsato.hatenadiary.com

1か月間をおいて、1月の生理開始3日目から再度卵巣刺激の注射を開始。オットも慣れたもんで、毎日ちゃっちゃとやってくれる。几帳面に毎回消毒をするのだけど、冬場はそれが冷たくて注射以上にいやだ。。

D7の卵胞チェック、左側の1個は13mmとまだ小さい。右にあと2つ7.5mmほどのがあるけど、おそらくこれらは育たないから、今回は卵1個ということになる。

育つ卵胞はマックスでも3個に制限しないといけないと言われていて、1個しっかり育てばよしとドクターは言うのだけど、なんなら3個育ってくれよと思ってしまう。

この日の夜からアンタゴニストの注射も開始。今周期はなんとしても排卵をコントロールするため、朝と夜の1日2回することになった。

D9に再度、卵胞チェックのエコーをしにクリニックへ。エコーの日は毎回、ホルモン値を確認するために血液検査をしないといけない。朝早くにラボに行って検査→結果はオンライン&担当医に自動で送られる、という仕組み。この日はフランス語のテストもあり、血液検査→フランス語→終了後その足でクリニックへ、というなんとも忙しい日になった。

卵胞サイズは15mm。LH値はD7のときより下がってる。ほぉ、アンタゴニストが効いている?週をはさんで月曜に人工授精となるかと思ったけど、まだ卵が小さいので月曜に再度卵胞チェックということになった。

あ~~また血液検査か~またエコーか~~。クリニックまでは車で30分。うげ~~。

D12、週明けの卵胞チェック、18mm。血液検査の結果がまだ出てないけど、問題なければ、もう卵胞刺激注射はやめて、水曜か木曜に人工授精をしましょうと話してクリニックを後にした。詳細は、血液検査の結果を見て電話しますねーと。

その数時間後に出た血液検査結果。

なんと、またもやLH値が18に上がってきてしまった。嫌な予感・・・は的中し、急遽翌日に人工授精をすることに。ドクターとの電話を切り、すぐにHCG注射をする。

なんなんだー私の体!アンタゴニスト倍にしたのにちゃんと効かないんかーい。おい!3倍に増やすわけにいかないし、次回からどうすんだろう。

という流れでせかせかとやってきた人工授精当日。

オットの精子採取は、トゥールーズにあるまた別のクリニックに行かないといけない。

オットはちゃっちゃと仕事をこなし、コーヒーを飲みながら選別されるのを待ち(1時間半ほど)、Best of the bestの精子たちを持って産婦人科へ。脇に挟んで温めて持って行ってね、ということで、超危険・超重要物体を運ぶかのように、脇にしっかりかかえ、その上からコートを着て輸送した。なんだか笑える。

産婦人科での作業は超速攻終わった。

Youたち、しっかり仕事してくれよー!と、オットと二人で、人工授精後のお腹に叫んで帰宅。

妊活、タイミングがコントロールできないこの活動、仕事しながらってほんとに大変。

陽が長くなってきた。冬場は向こうのピレネーがさらにキレイ。

農家の怒り。サイレントストライキがデモに発展

数か月前からあちこちでよく見るようになったこれ。

地名の標識がさかさまになっている。

何かと思ったら、野菜やチーズの農家によるサイレントストライキだった。なーるほど!

農業大国のフランスだけど、必ずしも農業で生計を立てるのは簡単じゃないらしい(そりゃどこの国でも簡単じゃないよね・・・)。農家を取り巻く環境は複雑で、今回の件も、小売り大手から値下げ圧力を受け、農家は利益が全然得られずスーパーに吸い取られていること、農業器具用の軽油の免税措置解除、土地利用や農薬に関する環境規制などなどなどなど、さまざまな事柄がからんでいる模様。

 

サイレントストライキをしても声は聞かれなかった、何も起きなかった、ということで、日本でもニュースになってるデモが始まった。トラクターで道路を封鎖したり、そこからまた発展して、スーパーの前に土やらごみやらを積み上げたりという少々過激な行動も。

トゥールーズから始まったこのデモ、素早くフランス国内各地に広がり、今週末ボルドーから帰省予定だった妹家族は計画変更。

ニュースで毎日のように取り上げられているし、家族での食事もよくこの話題になる。

どう転んでいくのか注目。

フランス語クラスの愉快な仲間たち

9月から毎週土曜9時-17時で通ってるOFIIのフランス語クラスA2レベル、思ったよりあっという間に100時間が終わった。

週末に朝から晩まで言語クラスなんてきついなーと思ったけど、それが全然そうでもなかった。

それも、クラスの仲間たちのおかげ。いつも動物園みたいだと思うんだけど、みんなそれぞれ違って、マイペースで、キャラがたっている。

 

例えば、

複数の仕事を掛け持ちでやってるアフガニスタン出身の30代男子。フランス語がもうそこそこ話せるんだけど、ぼそぼそ喋りでまぁ聞き取れない。一見まじめだけど、クリケットの試合があるときはスマホでひたすらクリケット観戦。仕事に行かなきゃいけないと、早退の交渉は毎度のこと。

 

例えば、

南アフリカ出身の20代の男子。フランスにはラグビーをやりにエージェント経由で来ているプロ選手。週末だけはタバコ解禁らしく、休憩時間、ランチ時間、いつもタバコを吸っている。身なりはスポーツマンと言うかさっきまで寝てましたという感じの大学生。とてもいいやつ。英語で話せるので彼の存在は嬉しかった。

 

また例えば、

アゼルバイジャン出身の60代と思われるおじさん。この人はすごい。インストラクターの話を全く聞いていない。変なタイミングで急に席を立ち部屋を出ていく。なぜか絶対にコートを脱がない、斜め掛けにしたカバンもおろさない。言ってることもほぼほぼ分からないので、コミュニケーションが非常に難しい。けども笑顔が素敵でやさしい。

 

連絡用にクラスのWhatsAppがあるのだけど、金曜の夜~土曜朝は、体調悪い、頭痛い、と欠席連絡のメッセージが毎週絶対に1件はある。連絡せずに欠席する人も多い。いつの間にかドロップした人もけっこういて、参加人数は当初の半分くらいになった。

 

このクラスでは、フランス語は正直あまり多くを学んだと思わない。なぜかというと、フランス語レベルも教育レベルもほんとーーーうに様々で、さくさくとクラス運営ができないから。こんな多様な仲間たちとのクラスは初めてで、そういう意味ではとても勉強になった。

フランス語はペラペラ話せるのに読み書きがあまりできない人、
読み書きは得意だけど話せない人(←我ら外国人妻)、
そもそも非識字の人、
インストラクターの話を静かに聞けない人、
インストラクションを理解しない人、などなど。

 

そして、私ともう一人の外国人妻、ラグビー男子を除いてみんな移民。仕事の掛け持ち、夜勤、週末出勤、、そんな中でクラスにも来ている。契約のポジション、安給料、ボスが必ずしもいい人でなかったり、脆弱性をかかえながら頑張ってる。

OFIIのフランス語クラスでは、雇用やら健康やら住居やら、フランスで生活するのに必要な事柄を取り上げる。ただただ言語を学ぶんじゃないのが、なるほどだし、いいなと思った。

先週はA2の最終テストだったけど、みんなちゃんと合格したんかなぁ。



 

柿の渋抜きでヒーローになった話

もう柿の時期は終わってしまったけど、この秋は柿でヒーローになった。

というのは・・・

 

フランスにも柿の木はあって、友だちんちでなった柿をもらうことがある。

今回もらってきたのはお義母さん。今年は豊作だったらしく大量にもらってきたとのことで、おすそ分けしてくれた。が、この柿が渋柿で食べれたもんじゃない。

日本人なら誰でも、渋柿は渋抜きしなきゃいけないことを知っている。簡単なので、自分でやったことある人も少なくないはず。

が、フランス人はそんなこと知らない。

渋くて食べれないので捨てるというので、いやいやいやいやちょっと待って、と渋抜き方法を教えてあげた。その辺のラム酒とその辺のビニール袋でトライ。

待つこと1週間。あら不思議、渋くないじゃない!おいしいじゃない!マジックだ!

 

というわけで、思わぬところでめちゃ尊敬されたのだった。

それにしても、渋柿がそのままじゃ食べられないから捨てられてるのかと思うと、、、もったいな!!

年越しはピレネーで

ピレネー山脈の麓の村、Lescunには夏に行くのが恒例だけども、今年は年越しを山の家ですることにした。

31日にレスカンに行き、部屋を暖め、早々にシャンパンを飲みながらマクロン首相の年末の演説を聞き、道すがら買った牡蠣をいただく(今年はアーカション産のカキを食べて食中毒になるケースが多発、あっち側の牡蠣は販売中止の事態になっているので、ちょっと緊張したけど何事もなかった)。

お酒もいい具合にまわり、オットとあれこれおしゃべりし、何か笑える映画ということでハングオーバーを見て(笑)2023年を閉めた。

翌日、すでに元旦の朝を迎えてる日本に電話でもしようと携帯をみてびっくり。大きな地震があって、新潟の地元もかなり揺れたらしい。明けましておめでとうどころではなくなってしまった。。。元旦に大地震なんて、なんていう一年の始まりだろう。能登の人たちのことを思うと切ない。ウチの実家も、余震におびえながらの元旦だったらしい。

オットはどうやら晴れ男らしく、ピレネーでの元旦の朝は気持ちのいい晴れ。

晴れ間を逃すまいと、3時間ほどのハイキングに出かけた。

雪の中の登山はさすがに寒い。休憩してると寒いので、ずんずん進む。

向こうの山もすっかり雪化粧。

目的地のプラトーは、湖が凍ってた。5~7センチほどの暑い氷!夏にも何度か行った場所だけど、冬はまたまったく違う景色で感動。

氷の上を歩いてみたい衝動を抑え、その代わりに周りの割れてる氷を投げて返ってくる音を楽しみ、持ってきたスナックを食べ、やっぱり寒いのでそそくさと下山。

はぁ~~~良い一年になりますように。