フォアグラって家で作るん!?(笑)
さすがフランス!
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お義父さんが生産者から直接フォア(肝臓)を買ってきて、スタート。
Gers県はフランスでも鴨肉やフォアグラが有名。生産者が近くにいるので、家庭でフォアグラを仕込むのはよくある光景らしい。パートナーのおうちも年に一度この時期に必ずやっている。この地域はアルマニャックが有名なこともあり、香りづけにアルマニャックをたらすのがGers風。
肝臓から筋や血合いを取りのぞいて、塩コショウとアルマニャックをふる。ふたつに折りたたむような感じでそのまま瓶へ。
この上からまた塩コショウをふり、しっかりと密封。
これをお湯で1時間半煮て完了。って、これだけかい。めっちゃシンプル。新鮮なフォアが手に入りさえすれば、原材料はそんなに高くないし、誰にでもできる。
こうして作ったフォアグラは、何年も保存しておける。お義父さんによると10年くらい保存可能だけど、5年以上になると味が落ちていくから5年以内にいただくのがいいらしい。こうして作っておいて、お祝いごとやパーティー、ゲストを迎えるときにシャンパンとともにみんなで食べる。ウチでは、毎年クリスマスになるとお義母さんが子どもたちや親せきに手作りフォアグラをプレゼントするのが定番。
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フォアグラは、その生産方法に疑問の声もある。私も、大量生産・大量消費は(フォアグラに限らず)賛成ではないし、正直フォアグラうえ🤮って思ってたこともある。ただ、昔からそのコミュニティで、限られた生産量の中で、伝統的に人々の生活の中で大切にされてきた食文化は、そしてそれをやってる人たちも、尊重するべきと思う。食ってアイデンティティだと思うから。