まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

大晦日っぽくない大晦日

ウチの日本の田舎では、年末はおせち料理作りで忙しい。キッチンは常にフル回転、あの皮むいて、あれ切って、これ巻いて、と子どもの頃からよく手伝わされた。

そんな台所のドタバタも大晦日までにひと段落させ、大晦日は家族そろって「年とり」をする。この一年を振り返り、健康で過ごせたことに感謝し、また次も良い年になるよう願いながら、正月料理をいただく。そしてお酒をたらふく飲む。

私が子どものころは遅いお昼、または3時とか4時とか半端な時間に開始していた覚えがある。みんなそれまでにお風呂に入り、新品の服を着る。

たらふく食べて飲んだあとは、仮眠を取って夜の会に備える。夜もまぁ食べ飲みして、11時半ごろ村の神社に初詣に行く。ウチは雪国なので、上から下まで着込んで雪の中をぐんぐん歩く。

お参りをして鐘をつき、凍えて帰ったあとは、お寺でいただいた餅(各家庭が小さく持ったお餅をお地蔵さまに供え、すでに誰かが供えた餅をもらってくる)を焼き、もうお腹いっぱいなので形ばかりの年越しそばを食べて寝る。

子どもの頃はとくに、年越しは大イベントだった。

さて、ここフランスの田舎ではそんなことはないみたい。妹カップルは友だちのところに出かけ、今日は同じ敷地の別の棟に住むお義母さんたちともランチもディナーも別。彼と二人でシャンパンの静かな夜になりそう。都市だと花火上がったりするのだろうけど、この田舎はそんなこともなさそうな感じ。

天候も謎に暖かく今日は17℃もあって(彼によると、クリスマス~年末のこの時期暖かいのはよくあることらしい)、1年を閉める感じが全くしない。どうしよう。

なんだか特別感がなく寂しいので、この間トゥルーズのキング・ファットで買ったれんこんで酢れんこんを作ったりしてる。