まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

映画『あのこは貴族』がフランスで公開

もう、少し前のことになるけど、あのこは貴族という日本の映画がこっちでやっていた。お義母さんが観に行ってよかったと勧められたので、私たち夫婦も観てみることに。

anokohakizoku-movie.com

 

東京の高級地生まれのお嬢様、それより高いカーストの良家のおぼっちゃま彼氏、富山生まれの田舎娘、という3人がメインキャラクター日本社会に存在する階級、その決められた世界のなかで、それぞれがもがき、自分を見つめ、進んでいく、といったようなストーリー。

多くの事件は起こらず、激しいドラマはなく、静かに進んでいく、よくある日本映画の感じ。キャラクターの環境や心境に寄り添い、想いを巡らせる。次から次へと事件が起こりテンポよく話が進んでいくハリウッド映画とは全く逆のタイプの映画。

ガチ地方出身の私としては、東京x地方の話、一貫校で来てる内部性x外部性の話、家の感じ、ふるまいや服、やっぱお土産はとらやか~とか、帰省したら昔の体操着のズボンはくよね~とか、細かいところまでよく分かるので面白かった。ウチはもろ庶民の家だと、庶民帰属意識再確認もした。

 

一方オットにとっては、階級の違いについてのメッセージは映画の最初から明確で、何もそこから発展しないので、イマイチだったらしい。もっと、お嬢様と田舎娘の間、お嬢様と良家のぼっちゃま夫の間で対話があり、関係性が発展していくように描かないとつまらない、と。

オットの言うことは分かるし、賛成。けど、日本映画ってこうなんだよなぁー(そんなに多く見てるわけじゃないから分からないけども)。えーここで終わるんかーい、みたいなのよくあるし、淡々と進むので観ていて感情の起伏が少ないし、多くを語らないのでキャラクターに情がイマイチ沸かない。ドライブマイカーなんかも典型で、あれは私もちょっとダメだった。

まぁオットも好きな日本映画いくつもあるし、全部がそうというわけではもちろんないんだけど、こういうタイプの映画は一部の外国人にとってはエンタメ性に欠けてイマイチなんだろうなと思った。

 

とらやもいいけど、今回お土産で買ってきたこれもむちゃ美味しかったぜぃ。