まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

親権について考える。子どももいないし離婚も今んとこ考えてないけど。

東京オリンピックが始まるころの話。
日本人の妻が子どもを連れて家を出ていき、フランス人の夫はその後ずっと子どもに会えず、抗議のためハンガーストライキに踏み切った、というニュースがあった。

日本では共同親権が認められていないなんて知らなかった。というか考えたことがなかった。でも確かに、離婚後は基本母親が子どもをメインで育て、父親は月に数回週末を子どもと過ごす、みたいなイメージもあった。

先日読んだ記事がこちら。単独親権制をとってるのは先進国で日本のみ、離婚後の親権は母親が得るケースが9割、親権を持たない方の親はその後の子どもの人生から切り離されてしまうこと、といってもDVからの保護救済制度が整ってなくて逃げるしかないような状況があること、などイタイ情報が満載。www.bloomberg.co.jp

妻/夫が子どもを連れて出て行き、その後子どもに会わせない、というケースはけっこう発生しているらしい。日本人同士でも、国際結婚でも。EUはこの日本の単独親権制に明確に反対している。ウチのパートナーの友だちでも別れたカップルが数件いるけど、子どもは2週間ごとに父母のおうちを行ったり来たりして生活してる。子どもとしたらそれも疲れるんじゃないかとも思うけど、両親それぞれとのつながりを保てるという意味ではいい。

ウチのパートナーも、連れ去りが認められる日本の法律に大反対。ハンガーストライキのニュースが出たときは、日本がそういう状況だと初めて知り、まじでありえないとすごい憤慨していた。
「いや、DVとかのケースもあるじゃん」と言うと、「子ども連れて姿をくらますんじゃなく、警察やしかるべきところに助けを求めるべきでしょ」と。ごもっともなんだけど、現実はそんな簡単なもんじゃなく、逃げないとどうしようもないケースもあると思う。

いまは二人とも、”子どもの権利を守ることが一番”、”共同親権であるべきで連れ去りなんてもってのほか”、と話すけど、仲が悪くなってしまっても冷静に子ども最優先で話せるだろうか。彼は私より合理的だからきっとできるけど、私は感情的になるから心配。そうなると、共通の友人や弁護士など間に入ってくれる人が必要。なんて、子どももいないし離婚もいまんとこ大丈夫だけど、考える。