おばあちゃんちがあるピレネー山脈の麓の村では、チーズ作りを生業にする家族がけっこういる。
夏は羊やヤギを山に放つため、チーズの作り手も山小屋で過ごす。山小屋でチーズをつくり、売るために村に降りてくる、という生活。山小屋で直接できたてチーズを買うこともできる。
この山小屋には湧き水が出る水場が整備してあって、登山者も自由に水筒に補充できる。山からの水は冷たくておいしい。
夏はどの山に行っても、牛、羊、やぎ、馬に会う。登り道も細い道も、そこ行く?!という崖道も関係なくどこにでもむしゃむしゃしながら行く動物だち。4本足って安定するんかな。
そんな動物たちの監督をするのが、総称してパトゥーと呼ばれる犬。彼らが有能で本当にすごい。自分の仕事をよーく理解してて、羊ややぎを山に連れて行ったり、ヘンな方行きそうになったら修正したり、山小屋近くに連れ戻したり、頭良すぎる。
登山道には、「パトゥーの仕事の邪魔をしないでね」という看板があったりする。
仕事のないときは人懐っこく甘えん坊のパトゥー、仕事への切り換えと、切り換えたあとの集中力はすさまじい。
登山中に会ったこのパトゥーは、ニコニコペロペロしてるけど、ひっきりなしに振り返っては羊たちをチェック。
本当に本当にかわいくてかっこいいパトゥー。惚れてしまう。