まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

圧巻のロカマドゥール

6月に行った、最も美しい村のひとつ、サンシルラポピ―

最終目的地は、その先にあるロカマドゥールだった。

 

そのロカマドゥール、結論から言うと、大感動だった。

断崖絶壁に築かれた村、

中世の趣を残す、

昔からの巡礼地、

って、旅行ガイドに載っている通りなのだけど、あの絵は写真で見るのと自分の目で経験するのとでは全く違う。

 

知らない土地なのでGoogle mapを頼りに目指すわけだが、山道をどんどん進んだあとに突如現れるあの景色!私は思わず声をあげてしまった。いっきにテンションがあがり、興奮はマックス。

このあと村に入って行くわけだけど、一番感動したのは、車で進んだ先に出現したこの景色だった。

 

中世の趣を残すというのは、この1本の通り(中世の路とでも呼んでおこうか)。私たちは、この村の中ではなく、その上の上の、シャトーがある通りにホテルを取っていた。というか、行ってみて初めて、村がそういう作りになっていることを知った。

中世の路がロカマドゥールのメイン観光地であるわけで、そこから見上げる教会はこれまた美しくて圧巻だけれど、通り自体はかなり観光地化されていて、お土産屋とレストランが並んでいた。

 

中世の路を最後まで歩くと、教会に続く階段がある。

文字通り、崖の中腹に造られた教会。どうやって建てたん・・・。日本人だからか、地震が来たらどうするのか、なんて要らないことを考えてしまったりもする。

この日はたまたまPentecôteというキリスト教の祝日のイベントがあり、教会ではミサが行われていて、タイミングよく私たちも参加できた。巡礼中と思われる人たちもけっこういたけど、この日に合わせてロカマドゥールに来たのだろうか?

キリスト教でもないくせに、教会の音楽と歌ははなぜか心に響くんだよな。

 

ちなみに、シャトーがある通りは道路も歩道も整備されていて車も通りやすく、モダンなバーやレストランがある。教会へも中世の路へも階段を使えば(上りはちょっと疲れるけど)近いし、車道をぐるっと周って歩いてもすぐ。ロカマドゥールは小さな村だから、中世の路にあるホテルにこだわる必要はない。

 

私は、少し離れた場所からこの断崖絶壁にある美しい村を見るのが好きだった。

だから一番いいのは、崖の反対側、真向いの山に滞在してそこからロカマドゥールを眺めることだと思う。またこの美しい村を訪れることがあったら、そのときは絶対に山を歩ける靴を持っていこうと思う。