まさかのフランス

結婚したのがフランス人だった…フランス奮闘生活日記

こんなことある?!ビルバオオーケストラがストライキ

しばらく忘れることはないだろう4月11日、金曜日。

私たち夫婦はスペイン、バスク地方ビルバオという街にいた。

目的は、ビルバオオーケストラのコンサート。

このコンサートは超スペシャル。なぜなら、大好きな辻井伸行さんが来るから!ここ数か月、私は、このコンサートをものすごく、ものすごーーーーーく楽しみにしていた。

コンサートホール近くのホテルも取って、完璧だった。

 

早めにビルバオに到着したこの日。

ホテルでチェックインを済ませ、19:30開始のコンサート前に少しピンチョスをつまんでもいいね、と、オットと近くのバーに飲みに出た。

ピンチョス最高、ちょっとまだ寒いけどビールもおいしい。

 

ホテルに戻ってちょっとキレイめに着替えて、いざコンサートホールへ。

席について(辻井さんがばっちり見える席を確保していた)、気持ちが高まる!

 

が、

あれ・・・?

もう開始時間なのに空席がいっぱいある。予約したときは周りはほぼ満席だったはず。

オーケストラは後方半分のメンバーがいない。

 

そして指揮者登場。

15分ほどだろうか?演奏のあと、もう指揮者は退場。

様子がおかしい。

 

するとオーケストラから二人がマイクとスピーカーを持ってステージの前にやってきた。なにやら話をするらしい。

まずはバスク語、それに続いてスペイン語でのスピーチ。

どちらも分からない私はさっぱり。混乱。

そして会場アナウンスメント。

 

「今日の公演は中止です」

 

はい?!?!?!

 

まさかの、オーケストラによるストライキだった。

経営陣と労働条件交渉真っ只中で、直前まで交渉していたのが合意に至らず、開演15分前に中止を決定。スピーチの内容は、その説明と、アーティストへの理解とサポートを求めるものだったらしい。

隣に座った地元のカップルが英語ができる人たちで、話しかけてくれた。「昨日の公演も中止で今日もやらないことは分かっていたけど、それでもどんな様子なのか見に来たのよ」とのこと。

って・・・

 

そんなことある?!?!?

 

ショックのあまり、私はしばらく立ち上がることができなかった。

もうしょうがないから飲みに行こうと言うオットにひっぱられて、何とか会場をあとにした。

そうか、外でやっていたデモのような集まりはこれと関連していたのか・・・。

 

連絡なんて何もなかったし、まったく想像もしていなかった今回の中止劇。驚きとショックで数日間消化できなかった。ちなみにチケット代は後日返金されるらしいけど、そんなことはどうでもよくて、辻井さんのピアノを聴くチャンスを逃したことが残念でたまらない。倍払っても今回聴きたかった・・・涙。

 

数週間たったいまやっと、オーケストラだって当然ストライキをする権利はある。労働者として声をあげることは大事。なんて思えるようになった。

けどさぁ・・・涙涙(まだ大いに引きずっている)。